がん患者さんの診察時の対話を向上させる「聞きたい・伝えたい」を支援する機能「My診察準備」を提供

〜限られた診察時間でも、“わたしのこと”をきちんと伝えられるように〜

プレスリリース

2025.09.02

・診察時に「聞きたい・伝えたい」を事前に整理・言語化する、対話支援機能「My診察準備」をリリース

・がんの種類や治療段階に応じた不安や悩みに基づいて、質問例を自動で提案

　株式会社michiteku（本社：東京都中央区、代表取締役社長：藤山昌彦、以下「当社」）は、がん患者さんの治療生活を支援するWebサービス「michiteku」β版において、診察時に聞きたいこと・伝えたいことを事前に整理できる新機能「My診察準備」の提供を開始しましたので、お知らせいたします。本機能は、「michiteku」β版へ会員登録するだけで、どなたでも無料でご利用いただけます。

■背景：「うまく話せなかった」という後悔を減らしたい

　診察室での数分間は、がんと向き合う患者さんにとって非常に重要な時間です。
しかし実際には、緊張などにより多くの方が、悩みを抱えています：

「何を聞いたらいいのかわからない」
「気持ちをうまく言葉にできない」
「医師が忙しそうで話しかけづらい」

　こうした患者さんの声を受けて、当社は患者さんが気持ちや悩みを事前に整理し、限られた診察時間でも自分らしく対話できることを支援するWeb機能として、新たに「My診察準備」を開発しました。

■新機能「My診察準備」概要

　医療機関の診療ガイドラインから抽出された“悩みのキーワード10選”からキーワードを選ぶことで、がんの種類や治療段階に応じた、患者さんの「伝えたいこと」を整理できます。

■特長：3つの観点で患者さんの「伝えたい」を支える

・がん種ごとの代表的な10の悩みから整理できる
　大腸がん・肺がん・胃がん・乳がんの4種に対応。副作用、生活への影響、検査、再発の不安など、10の代表的な悩みから選ぶことで、話すべきテーマを簡単に整理できます。

・治療段階に応じて、質問の内容が自動で変化：
　診断直後／治療中／治療後という治療の進行状況に応じて、質問例や言葉の提示内容が自動で切り替わる仕組みを搭載しています。

・　「これだけは伝えたい」「確認したいこと」「これからの希望」が自然に整理できる：
　生活面や気持ちの変化など、診察中に見落とされがちなことも、事前に自分の言葉で落ち着いてまとめられるようになります。

■利用シーン例

・治療方針の説明がある診察前に
　選択肢の違いや、自分にとってベストな治療かの判断軸に迷うとき

・副作用のつらさを伝えたいときに：
　治療による副作用の内容や生活への影響を具体的に整理して伝えられる

・検査結果を聞くタイミングで：
　数値の意味や、今後の見通しについて明確に聞きたいことを準備できる

■利用者の声（開発段階でのフィードバック）

　「自分ひとりでは整理できなかった疑問が、“質問例”として提案されていて助かりました」
　— 大腸がん／治療中／40代女性
　「どう聞けばよいかわからず困っていたけれど、この機能を使って医師に話すイメージができた」
　— 肺がん／治療中／40代男性
　「気持ちも言葉もぐちゃぐちゃだったけれど、“伝える準備”ができたと感じました」
　— 乳がん／治療中／40代性

■利用方法

　「My診察準備」は、Webサービスmichiteku（β版）に会員登録するだけで、どなたでも無料でご利用いただけます。

WebサービスURL： https://www.michiteku.com
対応がん種：大腸がん・肺がん・胃がん・乳がん（※今後順次拡大予定）
推奨環境：スマートフォン／PC（主要ブラウザに対応）

■がん治療生活サポートツール「michiteku」について

　がん患者さんにとって、数多くの情報から自分に合った信頼のできる情報を探すのは非常に難しいことです。また、多くのがん患者さんは、医師より告知を受けてから不安な気持ちを抱えながら短い時間で治療の方針を決めなければなりません。加えて、仕事やこれからの生活など治療のこと以外に考えなければならないこともたくさんあります。「michiteku」は、そのような状況下にある患者さんの不安を最小限にして治療を開始できるように、がん患者さんの治療への向き合い方や生活をサポートするツールです